2019年 02月 23日
今回は接着材としての漆に想いを馳せます。 |
今回は接着材としての漆に想いを馳せます。
最近人気の金継ぎには「接着剤としての漆」が大きな役割を果たします。実利的にはこの部分が肝心でこの接着跡を綺麗に加飾するのが金であったりするのです。
昔から強力な接着剤は膠(中国では5000年前からで日本では奈良時代から))、漆(縄文期から)、アスファルト(縄文期から)が使われていました。
司馬遷の『史記』の「蔡沢伝」に「膠漆之交」(コウシツノマジワリ)という四文字熟語があります。意味は堅い絆でつながっている間柄のこと。
膠と漆の接着力の強さを現わすような言葉があり、興味深いです。
写真はパール膠。
漆甲舎でも膠は使います。接着材というよりも、マスキングに使ったり漆に混ぜて膠漆(ニカワウルシ)にしたりします。
おまけで、蔡沢は確か秦が統一する前に秦に仕えた知恵者、「史記」を読まなくては。。。と思った方もあるのでは?ʕʘ‿ʘʔ
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by shikkousya
| 2019-02-23 12:23